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不動産 のアーカイブ

マンションを売却するにあたって

中学二年生の頃、引越すことになった私は、両親の真似をして物件を吟味するのがマイブームでした。
物件のことにくわしい訳ではなかったのですが、「ここは駅から近いよ」「ここのマンションなら日当たりがいいよ」、と両親にすすめながら、間取りを見ながら何を置くかを想像することが楽しく、その頃は間取りばかり見ていました。
マンションを売却するにあたって、購入してもらおうとする側は内装を整え、掃除をするなどの最低限のことをする必要があります。
購入する側はもちろん、マンションの中を見ることで買うか買わないかを決めるので、部屋の持ち主が部屋を痛めつけるような使い方をしていることが分かれば、それを指摘しながら値切りにゆきます。
私がその当時、両親と見た部屋は、いい部屋もあれば、悪い部屋もありましたが、なかでも印象に残っているのが、女子高生の娘を持つとある夫婦のマンションでした。
まだ生活している状態の部屋を見せてもらいましたが、なんと、部屋をあけたときに見えたのは、スウェット姿で寝ている女子高生でした。ところせましとおかれたキャラクターグッズは、統一感のない原色で、5.5畳の部屋をますます狭く見せていました。
その上態度も不遜で、寝苦しそうに、私たち家族に挨拶もせずに寝ていました。
ご両親は「いやあ、すみませんねだらしない娘で」を笑ってごまかしていましたが、さすがに印象が悪く、父は別の物件を購入することに決めました。
今でも、その時に購入したマンションに住んでいますが、非常に住みやすく、日当たりもよいので気に入っています。それまで引越しの多かった両親でしたが、ここだけはなかなか引っ越す気になれないようです。
もうあれから10年以上も経つのに、あの女子高生のだらしない寝姿が忘れられません。
マンションを売却する側は、無理に飾り立てる必要はなくとも、見てもらう上での最低限の準備をしておくべきだと痛感しました。

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